chidax2004-06-10

夕方からバイトに行く。三回目なのでそろそろ慣れた頃かなとも思うけど、やっぱりなんとなくしっくりこないなぁ。模擬授業なんてさせてても授業がうまくなるとも限らないしね。でもまあこれやってりゃお金もらえるからいっか。
研修っつってもあと2ヶ月くらいだろうし。

帰ってパソコンいじり。
3時頃、どうにも切なくなってきたので(ずっと一人でパソコンの前に入るとたまにこうなる。)近くの洗足池に行く。
なまぬるーい夜気がべとべとした夜だった。
夏の訪れを予感させる空気。
洗足池の横のベンチに四半時座ってると、隣のベンチに男二人組みが現れてうるさくなったので帰る。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
と思ったら、妙に魅力的な路地が目に付いて、ふらふらと入り込んでいってしまう。
なんか楽しくなってきて、調子に乗ってどんどん知らない道を突き進んでいく。

予想はついてたけどあえなく道に迷う。
「道に迷った!?」とか思うとますます盛り上がってきてもう収拾がつかない。
子供の頃に戻ったような感覚と、夜明け前の町の静けさとがあいまって、ある種のノスタルジーが相乗効果でめちゃ幻想的。雨上がりで街全体に霞がかかったようにぼやけてるし。

なんとか現実に意識を引き戻そうとコンビニでスナックを買って帰る。しかし寄ったコンビニが、いつも通る道に無いはずのセブンイレブンで、間違いなくいつも通ってる道なのに、そこにセブンイレブンがある。
不思議だなと思って立ち寄ってしまったんだけど、明日通ったときに無くなってたらどうしよう!寝て起きたらスナックなくなってたりとか!

なんてますます盛り上がる。
家につく頃には結構街が動き出してて、薄明かりの中新聞配達と犬の散歩と、どうみてもミスマッチな自分の対比。久しぶりにこんな体験をした。
耳をすませばで言うところの物語の世界に浸ってしまったわけだ。

実はたまにこういう変な個人的な体験をするときがある。
結構貴重な時間だと思うんだけど、なかなか意識的になれない。
自意識の中に領域の規定されてない揺らぎのような不確定領域があって、既知の情報からそれを埋めようとする操作が、普段はうまくバランスをとっているのだけど、不安とかストレスとか疑念とかが集中したりするとそういうバランスが取れなくなって、一種のトランス状態に陥ってしまう。
別に悪いことじゃなくて、きっとこういうのが昔からあったから、なにごとにも興味を持って大人に質問してくる迷惑な子供に育ったわけだ。

まあいいや。明日起きたらコンビニ無くなってませんように。