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朝、目が覚めると僕の目の前には太陽が燦燦と輝いていた。
一体どうしたのだろう。
昨日は確実に自分の布団で眠ったはずだ。

確か明け方にシャワーを浴びて眠りについたのは日が昇る直前くらいだった。
そうそう。
大きな地震があったじゃあないか。
あれには驚いた。
ここのところメディアで地震について取り上げられていて、妙にリアルに日常に地震時に置き換えて想像してしまう事が多い。
日常が崩れ去ってしまう瞬間。どんな気持ちがするのだろう。
今朝の揺れでもその不安を感じたはずだ。
そこまでは確かに現実の世界だった。

日常に少し変化のついた楽しい日々だったはずだ。
ここのところ4年生の卒業制作のヘルプでかなり刺激的な日々だ。
模型技術の向上もさることながら、チームで設計をしていく上で、エスキス段階から設計に関与していく事がこんなに有意義だとは知らなかった。

自分の設計ではない事からくる程よい無責任感のなかでのエスキスと、模型を好き勝手できる充実感。加えて毎日刺身が食べられるとなれば、これほど満足な日々無いぞというくらい素敵。おやつとか食べるし。
情欲に素直なほうが人間としてリアルだ。

心地よい眠りについたはずの自分がどうしてこんなところにいるのだろう。
頭の裏を何度もつままれているようだ。
顎も痛んできた。
ラーメンズの小林が目の前にいる。

緑ヶ丘歯科医院。

レーザー治療で痛み無く直せます。

おいおい。レーザーなんて使われてねーし結構痛かったからー。
なんとなく自分の時間が出来て、健康に気を使う余裕が出来たという事にして、
寝不足に歯医者に行くと、非日常が味わえてファンタジックですよ。