chidax2006-01-03

年末年始の仕事といえば、それはもう大掃除に限るのだが、今年の大掃除は入念だった。
先ず重要なのは終わりを決める事。だらだらやっていたのではらちがあかない。過去の遺物に少しの思いを込めて見切りを付け、年老いた家具に別れを告げる、生き残った者たちにはご褒美に新しい居場所を与えよう。もうすぐ戻るであろう出張中の者たちの帰還先を用意して、たまったホコリを丁寧に拭き取ってやる。それだけでも随分と魅力的に思えてくる。障子紙をすべて張り替えて、家中の窓という窓をふく。奇麗になった自分の部屋をみて、満足感のなかでの年越し。年末の研究室の模様替え兼大掃除の時にも思った事だけど、設計というのはとても大切だ。設計されていないものを使用していて、感じる(感じない)不便さというものを以下に排除していくか。どんなにばからしいことでも、真面目にやるとそれ相応のものに見えてくる。という事を去年一年を通して学んだ。どんなに狭くても、どんなに汚くても、どんなに安くても。