二十歳の私は

山間部を走る高速道路のサービスエリアの喫茶コーナーで、完璧なサンドイッチと完璧な珈琲を出すような仕事をしてみたいと夢見ることがあった。
東京湾に浮かぶことになった最後の埋め立て地は、日頃目の前でどんどん捨てられていくものものに、やあ、元気だった?と思わず挨拶を交わしたくなる程度には清々しくも不快でもあった。