突然というかなんというか、展覧会が終わった。
まあ、半年前のことですし、そんなにも感慨深くする必要もないのだろうけれど、やっぱり一区切りついたことで何かしら考えることもあるとおもお。
今日、「あたし、あなたの教え子なんですよ!」と言ってくる女性が目の前にいた。どうやら4年位前に予備校でバイトをしていたときの教え子らしいことが分かる。確かに、聞いたことある名前と見たことのあるかわいらしい笑顔(?常に笑っているような気もする。)、加えて「あたし今は物理科にいるんですけど、院はやっぱり宇宙工学にいこうかと思うんです。」ときたのでさすがに思い出した。そういえば随分と熱心に僕の話を聞きにくるかわいい女の子がいたっけな。よく惑わされなかったもんだ。そのころはもててたのかな。何やら彼氏が建築を志しているらしく、随分と熱心に僕の話を聞いていた。横でうなずく彼女。見ていてなんだか嬉しくなってくる。うんうん、若者よ、世の中結構せちがらいぞ、がんばれ。とでも言ってしまいたくなるようなかわいらしい二人だった。そうそう、こんなふうな二人に、憧れていたんだっけな。
一方で、「チダクン、僕の作る映画に出て欲しい!」と言ってくるできたてのニートに再会したりして、どうも彼氏の恋敵役で出演依頼をしてきているらしく、快く承諾して彼は自分の街に帰っていった。
笑顔で二人と一人を見送って、僕はというと、忙しく建築の世界に戻っていく。「そうだね、選択は何も間違ってはいなかったんだね。」