1998年からの再会

chidax2006-05-02

例えば、電車の中で本を広げているときに、不意に白いページの上に小さい虫が落ちてきたりする。ふうっと息で吹き飛ばしても良いし、手で払いのけても良い。そのまま本をばんっと閉じてしまって彼(彼女)の短い人生に区切りをつけてあげるのも良い。ただ、彼(彼女)をずーっと見つめ続けていると、単にここにいる「虫」という存在には足が六本生えていて、触覚も付いていて、眼球も持っている。きっと顕微鏡で見ると産毛のいっぽんいっぽんまで鮮明にみえることになるのだろうなあ。つまりはそういうことなのだ。人生とは往々にしてそういった類いの意味の無い現象の積み重ねなのだと言われそうになってくる。
今や古典としか言えないような過去の中で生きているものだと信じ始めていた高校の奴らに会ってきた。あまりに懐かしすぎて途端に高校時代に戻ってしまって全力飲み。みんな社会人2年目かあ、一人学生の身分をこれからも続けていく予定の僕はすっかりおごられて帰ってきてしまった。うーん、だれか結婚とかしないかなあ。これは盛り上がるぞ。